【自然農】春じゃがいもの植え方(後編) 

収穫編!と言いたいところですが枯れちゃったので掘り起こしてみたって感じなんです。

ヒデ

なんで枯れちゃったのかな

本来の収穫時期は7月に入ってからだと思われます。葉や茎が完全に枯れてから収穫するのが保存用です。

新ジャガとして収穫する場合は葉が1/3程度枯れる6月下旬頃かと思います。ところが6月に入ってすぐ大量に枯れ始めたのです。

枯れてしまった原因と対策について書いてみます。

【自然農】春じゃがいもの植え方(前編)はこちら

目次

原因は種イモが腐敗したこと

梅雨に入って枯れはじめた

5月はあんなに青々として元気だったのに6月に入って数日たつと葉の色が悪くなってきました。

今年は梅雨入りが6月6日と早く、その後1週間位雨が降り続き、株の半数が写真のように黄色くなって枯れました。ジャガイモによくあると言われるそうか病とも違うようです。

中にはこんな感じでヤバい枯れ方してる株もあります。

掘り起こしてみる

こんなに枯れたんじゃイモは出来てないだろうと収穫はあきらめました。半数の株が枯れてしまった6月の2週目、土の中がどうなってるか見てみようと枯れた株だけ掘り起こしてみました。

ところが意外とイモができています。小さいのも多いけど元の種イモサイズも結構あります。

うれしい。

残った株も枯れてきたので次の週に収穫してしまいました。合わせて4キロくらいです。

問題なのは種イモです。ほとんどの種イモは黒く変色してやわらかくなっています。上の写真の左の黒いのが種イモです。

かなりブヨイモで中には溶けて無くなってしまったように見えるものもあります。

腐敗した種イモ

腐敗臭こそありませんが腐ってしまったのだと思います。

調べたところ、ジャガイモは乾燥気味に育てた方が良く、雨が続くと種イモが腐ってしまう事はわりとよくあるようです。もともと粘土質で水はけの悪さを懸念していたので納得です。

さらに今回植えた種イモが傷みぎみで腐敗を加速させたかもしれません。

根本的な解決はイモの過湿を抑えること、畝の水はけを改善することだと思います。自然農ということで一切畝を耕さずにいましたが、これを機に改良材を投入しておもいきり耕してみようと思います。

残さを畑にすき込む

枯れた葉にある茶色い斑点が参考書で見たそうか病にすこし似ていたので、腐った種イモごと全て畝の中の土にクワで混ぜ込みました。

これには賛否あるかと思います。

病気になった葉や茎などの残さは畑から持ち出すのが基本のようです。ただ、以前見た自然農家の方のyoutube動画で病気の葉ごと土にすき込むと『病気が出にくくなる』というような事を言っていたので試してみたくなったのです。

その方いわく一種のワクチンのようなものだと。

なるほどなぁと思いました。

畝の水はけを改善する

深く耕す

自然農では不耕起が通常ですが、土の状態が悪い場合は始めに土壌改良材などを投入して耕し、ベースを作ってから不耕起の畝を管理するようです。

幅1メートル長さ5メートルの畝をいっぺんに耕すのはキツイので1/4づつ行いました。

耕してみると直径1~2センチのツタのようなもの(おそらくクズの根)や石がたくさん出てきました。

以前すき込んだ残さや種イモは跡形もありませんでした。上層の方はわりと菜園らしい土なので微生物に分解されたのでしょう。

最大深さは40センチ位でしょうか。かなりガチガチに固まった粘土で野菜に向いているとはとても思えません。削り出した粘土のかたまりをクワで細かく砕いて堆肥投入に備えます。

堆肥投入

今回用意したのはバーク堆肥40リットル×3袋です。もう少しあっても良かったかも。

バーク堆肥は樹木の皮を発酵させて作られた土壌改良材です。通気性と排水性を良くし、微生物の働きを活発にしてくれる事を期待しました。

掘り起こした溝に適当にバーク堆肥を入れて再び耕し、既存の土と良く混ぜました。

米ぬか投入

数時間かけて畝1本を全て耕し、元通りの形にしてから撒いたのは米ぬかです。

米ぬかは自然農の参考書には出番が多く、栄養豊富でいて無料で手に入る資材です。土の中に入れると土中のカビが増えたり害虫が増えるので良くないらしいですが、上に撒くのはいいみたい。豊富な栄養で微生物の活性化、堆肥の発酵を促すらしいです。

草マルチして完了 

もしかしたら順番逆だったかも⁈草マルチの上から米ぬかが正しいかもしれません。

秋ジャガイモでリベンジを誓う

重労働ですがなんとか終わりました。秋ジャガイモを植え付けるまで2ヵ月あるので米ぬかと草マルチがいい仕事をしてくれるでしょう。

今回の初ジャガイモ栽培は失敗の連続でした。種イモの管理や水はけの悪い畝など。梅雨入りも早くて種イモの腐りも早かった。それでもイモが収穫できるなんてスゴイ。

初収穫楽しかったです。そしてホント美味しかった。

スロライ風ジャーマン

それが畝の大改修を決意させてくれました。

秋ジャガイモでは畝の2列のうち1列のみジャガイモ、もう1列は長ネギを植えて春と秋で交互連作してみようかと考えてます。

気温の高い時期に植え付ける秋ジャガイモは種イモが腐りやすいそうです。今回の畝の改良の効果がどの程度発揮されるかは分かりませんが、少しづつでも改良して学んで改善していければいいと思います。

ではまた。

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