【自然農】干し苗を使った九条ねぎの植え方と栽培方法

九条ねぎは京都の伝統的な野菜で葉ネギといわれる緑色の部分を食べるネギです。

ヒデ

薬味に最高だよ

干し苗は暑さに弱い九条ネギを掘り上げて夏の間に干したもので、秋に植えなおすと発根が良く大きく育つのだそうです。

この九条ねぎ干し苗の植え方、じゃがいもと交互に連作するメリットなどについて書いてみました。

目次

コンパニオンプランツ

ナス科の中でも特に連作障害がおきやすいとされるじゃがいも。

その原因は同じ作物を作り続けることによって起こる土壌細菌のバランスの悪化、センチュウなどの病害虫の増加などです。

となりに植えたネギの根に付く共生菌が抗生物質を出して病原菌を抑えるのでじゃがいもが良く育ちます。

じゃがいもは土中に養分が多すぎると病害虫を起こしやすいといわれています。ネギは土中で腐ったイモや茎などのアンモニア態窒素を好みます。

そのためじゃがいもの後にネギを植えると未熟な有機物を分解しながら良く育ちます。

ネギが良く育った跡地だとじゃがいもは無肥料で育てることができるそうです。

そのため交互に場所を交代しながら連作するのが良いとされています。

九条ねぎを選んだ理由

春植えのじゃがいもと一緒に植えた玉ねぎとアサツキはじゃがいもが枯れる頃にはほとんど消えて無くなっていました。

そこで色々調べて九条ねぎを植えることにしました。

九条ねぎに決定した理由は以下の3つです。

単に葉ネギが好きである。

通常の白ネギ(根深ネギ)でも緑の部分が好きで少々硬くても食べてました。お好み焼きとか焼きそばにどっさり青ネギを乗せるのが憧れです。葉ネギの存在を知ってからは白ネギをあまり買わなくなりました。

土寄せすれば白い部分も伸ばして食べられる。

葉ネギの葉の部分は無農薬ゆえ気温の高い時期には虫食いが発生するが、土寄せで伸ばした白い部分はほぼ被害は無く、安定的に確保できる。

分けつして増える。

通常の長ネギ(根深ネギ)と大きく違う点が分けつで増やせるということ。1本で植えても2本4本と枝別れして数が増えます。

という訳でとなりの畝に植えてあった九条ねぎをコンパニオンプランツに使おうと思ったのですが、最初こそ元気でしたが暑さと過湿と、さらに雑草に負けて次第に針金みたいに細くなっていました。

元気いっぱい10月の様子
翌年の7月の様子

この九条ねぎはスーパーで買ったネギの根の部分だけ植えたもので我が家では「サミットネギ」と呼んでます。

九条太ねぎをネット購入

カサカサに乾燥してる

「サミットネギ」があまりに細くて頼りないのでネットで購入しました。

緑の葉の部分は大部分が干からびて見えますが根の部分は休眠状態で枯れてる訳ではないとのこと。干すことで発根がよくなり太く大きく育つのだそうです。

ネギは暑さに弱く真夏は成長が衰えます。我々の菜園でも弱った株を引き抜いて干し苗を少しばかり作りましたが針金みたいに細いです。今回届いたこれは断然太い九条太ねぎというものです。

買いすぎに注意

どう見ても多いだろ!

どうにも畝1列には多すぎるように見えます。

畝1列5メートに15センチ間隔で2本づつ植えようとすると約60本必要になります。1束1キロで3束購入。1束は約20本って書いてあったので3束で60本の計算です。

ところが見た感じ1束20本以上有るのです。つまり1本が分けつして2本とか3本になっている訳です。

ネギの植え付けハウツー文章にある1か所2~3本づつ植えましょう!というのは文けつ後のものを2~3本って意味な訳です。干し苗に記載されてる20本は分けつ前の20本という事なんでしょう。

現物を見るまで気づきませんでした。1束あれば間に合ったかもしれません。多く見積もっても2束でしょう。

取り合えず2束は秋ジャガイモと一緒に植えて、残りは空いてる畝をテコ入れして植えられるまで軒先で干しながら保存することにしました。

干し苗の植え方

15センチに切りそろえる

乾燥させないと内側が傷む

干しネギ苗は根の部分から15センチ程に切りそろえます。この時、根の膨らんでいる部分が柔らかいものは傷んでいるので除きます。

購入後すぐに植えない場合は新聞紙などに広げて乾燥するように保管しましょう。束のままだと例え軒下にぶら下げても内側が蒸れて傷みます。

くっついているものは引きはがして太さ別に分けておきます。太さを揃えて植えないと細いものがさらに細くなり消えて無くなるそうです。

浅植え

太さを揃えて

土寄せ前提なので掘った溝の中に立て掛けるように苗を置きます。低い所から植え始めないと後々高くなりすぎて困りそうです。

本当は1か所に2~3本でいいのだけれど買いすぎてしまったので4~5本植えてます。

10センチ位の深さに掘った溝に上の写真のように乾燥した雑草を敷きます。根に酸素が必要ということでワラを敷くのが定番のようですが、ワラが無かったので雑草で代用しました。

根のすぐ上の部分に成長点があるらしく浅植えが基本のようです。

土を4〜5センチかけたら軽く押さえて終了です。水やりなどはしてません。あとは成長に合わせて週1回程度、少しづつ土寄せしようかと思います。

葉ネギである九条ねぎも土寄せする事によってに白い部分が伸び通常の長ネギのように食べられるらしいです。白い部分が必要無い場合でも風などで倒れやすくなるので成長に合わせてある程度の土寄せは必要かと思います。

植え付け後1週間

伸びるの早い

植え付け1週間でこんなに伸びてます。

初収穫

成長が目に見えると楽しい

植え付け後3週間で40センチ位あります。成長の早さに驚きました。

ここまで軽く2回土寄せしてます。

再び伸びることを期待して

試しに何株か収穫してみました。地面から数センチ上でザクっと切ります。

まあまあの量になった

無農薬なので多少の虫の被害は仕方ありません。選別して食べられそうです。

育成中のものには木酢液とお酢と唐辛子で作った「虫よけ液」をかけておきます。

間引き収穫

急に倍くらいになった

植え付け5週間で分けつして増えています。

多く買いすぎた為1か所に5本位植えたのですでに10本前後になっています。本数が多く過密だと太く大きく育たないらしいので収穫を兼ねて間引くことにしました。

間引くと量がすごい

間引いたネギは多少白い部分もあって沢山楽しめます。

根元から細いのが発生

間引いたネギをよく見ると細かく分けつしているのが分かります。ノビルの増え方に似ているかな。

今後涼しくなるにつれネギの成長も良くなると思います。本場京都の九条ねぎのような太くて立派なものを収穫してみたいです。

ではまた。

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