【会社を辞めて】職業訓練校に入校したら楽しかった

ヒデ

50歳定年が夢でした

6か月間、住宅の内装リフォームについて学べる「公共職業訓練 住宅リフォーム科」に入校しました。

屋根や外壁などは対象外ですが、間取りの変更や給排水の取り回し、水回り設備の設置や電気工事の知識まで得られ楽しそうです。

定年とはいえ、先の事は分かりません、リフォーム関係の仕事に就けるかもしれませんし、自分で細々とやれるかもしれません。

この先のライフワークにも活かせそうです。

入校募集から入校までを解説します。

ママシコ

しっかり学ぶんだぞ

目次

離職者向け公共職業訓練

ハローワークの求職者を対象にした雇用保険受給者向けの職業訓練です。

訓練期間は概ね3ヵ月~2年で、授業料は無料。教科書代と作業着代がかかります。

入校の条件として受講開始日からさかのぼって1年以内に公共職業訓練を受講していない必要があります。

それと、離職者訓練なのでハローワークに求職の申し込みをしている必要があります。つまりハローワーク経由で応募してね、ということです。

雇用保険(失業給付)をもらいながら6ヵ月間勉強できるのは魅力です。

また、退職後すぐに入校できれば自己都合退職の場合に設けられる給付制限2ヵ月間(以前は3ヵ月間だった)を待たずに給付されます。離職するタイミングが重要ですけど。

住宅リフォーム科で学べることは

住宅リフォーム科では、実技主体の訓練により、集合住宅のリフォームに必要な「施工」及び「施工管理」に関する知識と技能を身につけ、良質な住宅リフォームを行う人材の育成を目的としています。

抜粋|東京都立多摩職業能力開発センター

と、あるように

  • 鋼製下地施工
  • 壁の下地施工(パテ作業)
  • 給排水配管作業
  • 天井下地施工(ボード張り作業)
  • 電気配線作業

などが学べます。

他にも既定の時間安全衛生講習を受けることで2つの修了書がもらえます。

  • 特別教育修了証(自由研削といし,低圧電気取扱)
  • 安全教育修了証(携帯用丸のこ盤取扱い)

この2つは授業さえ受ければほぼもらえる修了証で、実際の工事現場によっては必須だそうです。

さらに受験資格を得られるものとして

  • 2級内装仕上げ施工技能検定
  • 2級表装(壁装作業)技能検定
  • 2級配管(建築配管)技能検定
  • 排水設備責任技術者

などがあります。

第2種電気工事士の実技についても学べるのでそれ目当ての方も多いと思います。僕もそうでした。住宅リフォーム科修了後に受けた試験に合格して第2種電気工事士の免状ゲットできました。

カリキュラム

東京都立多摩職業能力開発センターのHPより抜粋

学科社会職業指導60
安全衛生安全衛生法18
建築概論環境、計画、構造、材料、製図(読図)48
建築設備機械設備、電気設備、環境対応設備32
建築法規建築基準法、関係法規20
建築生産概論工程管理、資材管理、生産管理28
リフォーム計画調査・診断、ユニバーサルデザイン、環境対策、リフォーム計画手法40
実技安全衛生作業整理整頓と清潔の保持、緊急時の対応18
建築下地作業材料・器工具の取り扱い、木・鋼製下地施工80
機械設備作業空調設備、給排水衛生設備92
電気設備作業電気工事、低圧屋内配線80
建築仕上作業壁装仕上げ、床仕上げ、天井仕上げ、造作116
CAD製図作業建築製図32
就業基礎接客・対応、ワープロ・表計算の基本操作、表現・提示・説明36
総合演習作業リフォーム演習作業100

右側の数字は時限数です。1時限45分で、1コマ2時限90分の授業を午前2コマ、午後2コマやります。

授業時間

  • 09:05~10:35 朝礼、ラジオ体操、1~2時限目
  • 10:45~12:15 3~4時限目
  • 12:15~13:15 昼休み
  • 13:15~14:45 5~6時限目
  • 15:00~16:30 7~8時限目
  • 16:30~16:45 清掃、下校

丸1日座学だと辛いです。1コマ90分の授業を4コマ座りっぱなしで受けるのは眠くなるし、お尻も痛い。

制度のあらまし

僕が通った住宅リフォーム科は一般向けの短期課程で6ヵ月間の受講

教科書代が7千円弱で、作業着が8千円位でした。

訓練期間中は基本手当と通所手当(定期代)が出ます。基本手当は在職中の給与によって変わります。直近6ヵ月間の賃金の平均の50%から80%らしいです。年齢や所得で変わるとのこと。

通所手当は公共交通機関に限られ、ひと月の上限は42500円だそうです。そのほか受講手当なるものが40日分(1日500円×40)2万円もらえます。

お昼は弁当屋が売りに来るので予約して買うか、近所の食堂か、コンビニです。

夏休みも2週間以上あって、さすが学校って感じです。

学科も実技も受講時限数が不足すると退学になります。どのぐらい不足すると退学なのかはよく分かりませんでした。(全部出るつもりだったので)

自分は車で通学するつもりでいたのだが車やバイク通勤は禁止されていて、バレると退学だそうです。他の地域にある学校はどうか知りません。6ヵ月間満員電車に揺られました。

入校までのながれ

離職から入校まで間を空けたくなかったので3月末で退職して4月5日に入校するというギリギリな計画になってしまって焦りました。

というのも、試験や面接、ハローワーク、入校手続き、健康診断など平日に有給を取って動かなければいけない事が多かったのです。

早い段階で有給を取得する日が分かれば良いのですが、合格発表の通知に入校手続き日が記載されていて2週間後だったり、規定を満たした健康診断書が必要だったりして平日仕事を休む必要が何度かありました。

自分が休むと誰かにまんま負担がかかるし、先に有給を入れてる人がいる事もあるので余裕をもって有給申請したかったのです。(立つ鳥跡を濁さずみたいな)

年明け1月にいよいよ入校を決意しハローワークへ行ったのが1月下旬。すると4月生の入校募集が2月5日までだったのでギリギリ応募できました。(通常は数回ハローワークに相談に来てもらうのが原則だと言われました)

2月15日に筆記試験と面接を受けに行き、2月24日が合格発表。3月8日が入校手続きで、健康診断書の提出も同日でした。自分は健康診断書の提出が間に合わず、後日直接届けるハメになりました。

3月末が退職日だったので離職票も間に合わず、会社に書いてもらった退職証明書で雇用保険の手続きを仮で済ませ、後日離職票が届いてから手続きを完了するという2度手間も経験しました。

みなさんは余裕をもった計画を立てましょう。

まとめ

授業では一つ一つの事柄についてあまり深く掘り下げて話しません。広く浅く知識と経験を得ようとするものです。また、安全な工具の使い方を広め事故のない施工を教育するものです。

建築版ジョブセレクトのように色々経験してみたい人、差し金もインパクトも使ったことのない人などに向いていると思われます。実際そういう方が多かったです。

逆に、経験豊富な人、自分で色々調べて学べる人はもどかしさを感じると思います。

それと僕もそうですが、学校生活になじめなかった人、集団生活の苦手な人、は辛いと思います。みんなの前で色々発表するとかもありました。

自分の場合は、さや管とヘッダーを使った給水システムを学びたかったのと、第2種電気工事士の資格が欲しかったので入校を決めました。正直どんな風に授業が進められているのかは全く知りませんでした。

これから順を追って住宅リフォーム科で学んだことや経験したことを書き連ねてみたいと思います。入校を検討している方、入校はしないけど同等の知識を得たい方の参考になれば幸いです。

なお、記事中では教わったこと以外にも自分の知識や調べて知っていることなど、情報を追完して記載しています。

ではまた。

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