【丸く切り抜く】サークルカッターを使ったDIY
ヒデは最近、埼玉県の市街地から千葉県の海沿いの田舎町に引っ越しました。
賃貸の平屋で、家としては広くなったけど、もともと小さかったキッチンのシンクが新居ではさらに縮小!!快適なキッチンにすべく奮闘し、サークルカッターを使ったDIYで解決した時のお話です。
一軒家だと気兼ねなく泣けるのです
サークルカッターは紙などを円に切り出す物。久々に使ってみるとちょっとした物の自作に便利な事に気づきました。
四角く加工するのは直線の組み合わせなのでハサミやカッターなど色々なものが使えます。しかし、正確に円に切りだしたい場合は意外と難しいのです。
今回キッチンで使う吸盤の下地になる吸盤ベースとチャイルドベットの脚の下の敷くプレートを作りました。
サークルカッターあってよかったー
サークルカッターの使い方
もともとレザークラフト用にと思い、ずいぶん前に池袋の東急ハンズで買ったもので、15年は経ってると思います。現在はブラックボディーとクリアボディーもラインナップしています。主に紙など切る薄物切り用とされています。
中央のネジを緩めてステンレス製のレールをスライドさせて切り出す円の大きさを変えます。
刃はデザインカッターなどに使われる細いものを使います。裏側に収納スペースがあって替え刃も付属していました。
裏面中央の白い円形部分は滑りづらい素材でできており強く押さえながら本体を回すことで切ります。素材に穴があいても大丈夫な場合は中のピンを露出させて使う事でより安定して使えます。
凹凸面に吸盤を貼る吸盤ベース
我が家では狭いキッチンのシンクに三角コーナーなどは置かずに水切り袋をセットできるホルダーを取り付けていました。ステンレスシンクの天板部分に吸盤を貼り付けて固定する仕様です。
ところが新居のシンクは天板に凹凸の加工が施され吸盤が付かないことが判明。仕方なくシンク内のフラットな面に吸盤で固定してみましたが、ホルダーが縦向きとなる為ボウルなどで水を流し込むと耐えきれずに倒れることになります。そして何より元から狭いシンクがさらに狭くなります。
そこで必要になるのは凹凸面用の吸盤ベースです。ベースを両面テープで貼ってからベースに吸盤を取り付けます。よく吸盤製品に同封されていますが、単体で販売されているものかは不明。そもそも田舎の小さなホームセンターにそのようなものは無く、ダイソーなども遠いので困りました。アマゾンなどで探せばありそうですが直ぐに作れそうだったので自作してみました。
使ったのはPET素材の透明な板材0,5ミリ厚です。レザークラフトの型紙用に買って余った物です。塩ビ板やポリカボネート板はもちろん、何かを買った時に梱包などに使われている透明な素材なども使えると思います。これらは薄いものはハサミで簡単に切れますが真円に切るのは難しいです。6角形や8角形にすることもできますが、ディテールにこだわるヒデは丸く納めたい派です。
まずは吸盤の直径を測り、それより5ミリ程大きくすることにしました。今回直径55ミリです。油性ペンなどでおおよそ55ミリの円を書き入れ、書いた裏面に両面テープを貼ります。両面テープは芯材が紙製だとはがす時にちぎれて苦労するので、切れにくい芯が使われている強力なものを使いました。
書き入れた55ミリの円より少し大きくはみ出すように貼ります。両面テープごとサークルカッターで切り出して市販品のような出来にするためです。
サークルカッターの設定は中心から27〜28ミリ(直径55ミリの半分)の位置に刃が来るようにします。また、センターのピンで穴を開けてしまうと吸盤の吸い付きに影響するのでピンは使わずに切り出します。
刃は対象の素材の厚みプラスαで考えます。今回は1.2ミリほど出した設定にしました。刃の締め付けが緩いと押し戻されてしまい二度手間です。ピンでセンターを出していない場合正確な位置に戻せないのでやり直しになってしまうので刃が動かないようにしっかり固定します。
両面テープ側を下にしてサークルカッターを置きます。油性ペンで書いた円になんとなく合うように位置調整をしたらセンターのバーをしっかりと押しつけながら本体を回します。回す方向は刃を見て確認します。
始めから本体を強く押しつけず、何回も回すことで切るようにします。切りだしたら裏の油性ペンはアルコールなどで拭き取ってもいいと思います。
刃の出しが少なかったようで両面テープの裏紙が残ってしまいました。両面テープはギリギリカットできたので使えそうです。
完成したベースを凹凸面に貼り、吸盤を取り付けます。ちょうどいい大きさにできました。
ホルダーをセットして完成です。若干シンクが広く使えます。安定性も増しました。
畳をキズ付けないベット下プレート
続いて取り掛かったのがチビシコちゃんの寝るベビーベットの脚置きです。
和室の畳の上に置いたらクッキリ跡が残って少し傷んでるようにも見えます。このままではいけないと思い何か適当な物はないかと探したけれど見つからず自作する事になりました。
使った素材はベルポーレンです。帽子のツバや鞄の底板に使われる素材です。以前トートバックを製作した時の余りです。ベルポーレンはポリエチレンの発泡シートで、ホームセンターでは売っているのを見たことないので気軽に代用するとすれば発泡ポリプロピレン板(PPクラフトシート)などがサイズも豊富で加工もしやすいので色々なDIYに使えると思います。
刃先は2ミリほど出しました。吸盤の時と違いセンターに穴があいても問題ないのでセンターピンを露出させて使います。3ミリ厚のベルポーレンはサークルカッターのみで切りだすのは難しいので程々のところでやめてしまいます。
NTサークルカッターは今回使っている薄物切り用(C-1500)の他に厚物切り用も存在します。C-2500やC-3000の型番がそれにあたります。フロアシートや薄いベニヤ板もカットできるそうです。
サークルカッターの刃先で付けた溝に錐を差し込んで回しながらなぞります。錐先でつぶしながら溝を深くするイメージです。
いい加減これ以上は無理かなと思うまで回したら、深くなった溝に細身のカッターを入れ回しながら切り出します。
大きなバリはカッターで切り落として、細かいものは錐の側面など硬いもので回しながらつぶします。
ベルポーレンのままではつるつる滑るので底面にフェルトシート、表面はスポンジシートを貼ることにしました。フェルトのシートは家具の脚など使うもので傷つきや騒音の防止に使う定番品です。スポンジシートは鞄の底板に貼るための専用品ですが、汎用品もあると思います。ベルポーレンと同じ径で切り出しました。
フェルト、スポンジシート共にノリ付きなのでそのまま貼れます。本来こういったものは全て貼り合わせてから切り出した方が綺麗に作れるのですが、さすがに厚すぎて無理なので別々に切りだして貼り合わせました。別のやり方として切り出したベルポーレンに大きめのフェルトやスポンジシートを貼って、ベルポーレンを定規代わりにカッターで切り出す方法もあります。
なんとなく形になった脚置き。これ以上畳が傷まないことを願います。
ヒデのサークルカッターは買ってからずーっと出番がなかったのに引っ越してすぐ2度も助けられました。3度目があるかもしれないので大切に工具箱にしまいます。
ではまた。