【二次燃焼】焚火台フレイムストーブMAXを使う

話題の二次燃焼焚火台フレイムストーブMAX。キャンプはもちろん、僕のように剪定した枝類の焼却炉+調理に使いたい人にも便利です。

ヒデ

災害時のカマドとしても優秀だよ

スロライ工房では冬にたくさん剪定枝が出るので手軽に燃やせて暖もとれて調理にも使えるという事でフレイムストーブMAXを導入しました。

ママシコ

ただ燃やすだけだともったいないよねぇ

煙まで燃やす高効率の焚火台は田舎暮らしの救世主です。

組み立て方と使い方、ひと冬使ってみた感想など参考になればうれしいです。

目次

フレイムストーブとは

ナフコと富士見産業

ホームセンターのナフコがPB製品として販売している焚火台です。

キャンパーのあいだで話題になり、一時は売れ切れで入手困難になる程の人気商品だったそうです。現在は安定供給されています。

ナフコは九州に本社のあるホームセンターで関東には店舗が少なく、僕も数年前まで知りませんでした。

現在フレイムストーブのラインナップは7つです。大きい順に

焚火台サイズ
  • フレイムストーブ BIGMAX
  • フレイムストーブ MAX
  • フレイムストーブ MAXMINI
  • フレイムストーブ MAXMINI-メッシュ
バーナーサイズ
  • フレイムストーブ LL
  • フレイムストーブ L
  • フレイムストーブ

となっています。

ナフコのフレイムストーブはOEMのようで、富士見産業が展開するアウトドアブランドField to Summitのフレイムストーブのようです。

ブランドのロゴ入りが富士見産業、ロゴ無しがナフコです。ロゴ以外は全く同じ製品だと思われます。

僕が買ったのは富士見産業のフレイムストーブMAXで、¥17780でした。

一緒に購入したMAXMINI兼用のゴトクは¥3980です。

二次燃焼する焚火台

二次燃焼

焚火台の中の薪は着火剤や枯葉、細枝などによって加熱され可燃性ガスを発生します。その可燃性ガスに着火することで薪が燃えますが、温度が低いと燃え切らなかったガスがとなって出てきます。

煙は薪の乾燥が不十分な場合や燃焼時に取り込む空気(酸素)が少ないと発生します。

その可燃ガスである煙に高温の空気を当てて再燃焼させるのが二次燃焼ストーブの類いです。煙が少なく火力が強いのが特徴です。

画像引用|ナフコ https://www.nafco.tv/top/index.html

その為本体は二重構造になっていて、下から取り込まれた空気の一部は薪の燃焼に使われ、残りの空気は壁面の二重構造を加熱されながら上昇し、上部の穴から噴き出す際に煙となった可燃性ガスに着火して二次燃焼が起こります。

効率よく燃やす反面、薪が減るのが早いです。剪定枝を消費したい用途には向いています。

二次燃焼といえばソロストーブ

引用|ソロストーブ solostove.com 

二次燃焼ストーブで有名なのはアメリカ テキサス発のsolo stoveです。

ネイチャーストーブなどとも呼ばれ、ガソリン等の石油系燃料を使わず、小枝や松ぼっくりなどを燃料にする燃焼効率を追求した小型ストーブで人気がでました。

人気と共にラインナップが増えバーナーサイズのCAMP STOVESが3サイズ、焚火台のFIRE PITが3サイズあります。

FIRE PITの中でも最小サイズのRangerは日本でも人気だと思います。最小とはいえ高さ約32センチ直径38センチはデカい。オートキャンプ向きです。

フレイストーブMAXのサイズは高さ40センチ直径36センチ。Rangerにサイズ感が近いということで人気が出たのではないでしょうか。Rangerと同じようなステンレス製の二重構造でありながら上下に分割して収納できるメリットは大きいです。収納時の高さは23.5センチ。

さらに価格差も大きいですね。Rangerの価格はおおよそ¥36000。フレイストーブMAXは¥18000前後と、Rangerの半分です。

お財布に優しく二次燃焼を満喫してコンパクトに収納できる。人気が出るワケですね。

組み立て

写真は無いけれど、箱から出した時に全てのパーツに養生ビニールは貼られていてはがすのに苦労した事を思い出しました。なかなか大変です。

組み立てはいたって簡単なハズなのに間違って組み立てていて後で妻に指摘されるまで気が付かなかった僕(T_T) なので一応組み立て順を写真で紹介します。

防火対策

専用スタンドを使うか本体の下に耐火レンガなどを敷きストーブの下部を守りましょう。コンクリートブロックはお勧めしません。加熱によって内部に閉じ込められている水分が気化膨張して爆裂する可能性があるからです。U字溝を使ったBBQなんかも危険らしいです。

自分は普段、台車の上に敷いた耐火レンガの上で使ってます。

吸気口付き土台

まずは本体下部を設置します。

二重壁構造燃焼層

次に本体上部を乗せます。この本体上部は写真右のように二重構造になっています。

燃焼室

燃焼室を上から落とし込みます。

燃焼室は本体上部に引っ掛かって底までは落ちません、吊られた状態です。空気の通り道を確保してると思われます。また、燃焼室と本体下部の壁間を通った空気がそのまま本体上部の二重壁構造燃焼層と流れます。

僕は初め間違って本体上部を乗せる前に燃焼室を入れてました。

完成

パーツ名が分かりませんがコレを乗せて完成です。五徳乗せでしょうか⁈

使い方

五徳

必ず必要なわけではありませんが、直接鍋などを乗せてしまうと空気の流れを妨げるし薪の追加がしずらいです。

そこでフレイムストーブMAXとMAXMINI共用の五徳を買ってみました。三か所が可動式で大きな鍋にも対応できます。重いダッチオーブンなども安心して乗せられると思います。一か所だけ開けて薪の投入口を確保できるので便利です。

火入れ

太い薪にいきなり火は付かないので小枝もたくさん用意します。今回用意したのは去年剪定したサザンカと桜の枝です。倉庫の軒下に用意した足場を使った薪棚で乾燥した自家製です。

着火剤もしくは新聞紙などを燃やして小枝を加熱しますが、冬のあいだは降り積もったカエデの枯葉が使えます。枯葉の上に小枝を積むか、枯葉と小枝を密着して並べると上手く小枝に着火します。

着火にはお気に入りのSOTOスライドガストーチを使っています。このガストーチはカセットコンロのボンベからガスを補充できるのがいい所、アダプターを使えばOD缶からも補充できます。

小枝にしっかり火が移ってから太い枝を入れます。フレイストーブMAXの場合40センチの薪を斜めに入れればギリギリ五徳に届きません。

太い枝に火がついて温度が上がると煙がほとんど出なくなります。二次燃焼ですね。

あとは煮るなり焼くなりお好きにお使い下さい。

火力が強いときはアルミホイルが熔けるほど高温になるので気を付けましょう。

冬は落葉樹の剪定適期です。作業の合間に暖を取りつつ調理もできて最高です。剪定枝も捨てずに活用できて助かります。

薪が高温でしっかり燃えるので燃え残りがすごく少ないです。本体が冷めたら台車のまま倉庫へ移動させるのがスロライ流です。

終わりに

分割収納、高効率、コスパの面でも優秀なフレイムストーブMAXですが、大きいのでキャンプ場へ持ち出して使うとなるとオートキャンプ限定でしょうか。また、煙まで燃やす高温の二次燃焼は薪の消費が早いので注意が必要です。

それと、高温で燃えるため調理の際に火加減が難しい点です。可動式五徳を使ってクッカーを逃がす、太めの薪を沢山投入して熾火になってから調理をするなど工夫が必要です。

僕は薪の投入口をふさがない程度の鉄板を使ってみようかと考え中です。鉄板を使うと燃え始めの煙によるクッカーのスス汚れを防げたり、熾火になる前の強火状態でもアルミホイル調理できるかもしれないと思いました。直接鉄板で肉を焼いたりするのも良さそうです。

また、フレイムストーブシリーズはMAXを含めて7種類に増えました。MAXを超えるサイズのBIGMAXが登場したのです。

焚火台サイズ
  • フレイムストーブ BIGMAX
  • フレイムストーブ MAX
  • フレイムストーブ MAXMINI
  • フレイムストーブ MAXMINI-メッシュ
バーナーサイズ
  • フレイムストーブ LL
  • フレイムストーブ L
  • フレイムストーブ

ソロキャンプやツーリングに持っていく方はバーナーサイズも検討してみて下さい。

ではまた。

目次