【自然農】秋ジャガイモ栽培してみた(収穫編)

ヒデ

8月の下旬に植えた秋ジャガが12月中旬に収穫できました。

10月に入って数本の株が大きく倒れる事件がありましたが、棒で支えて栽培を続けました。モグラの仕業かと推測します。

収穫量は少なかったですが、種イモの腐敗も1株しかなく順調に栽培できたので満足です。

堆肥を投入して深く耕したのが良かったと思います。今後は意図的に耕す事はせず、不耕起のまま草マルチで畝を育てていこうと思います。

ママシコ

色々な品種を栽培してみたいね!

目次

農林1号とキタアカリ

今回収穫するジャガイモを紹介します。

農林1号

  • 昭和18年「ばれいしょ農林1号」として農林水産省に初めて登録された元祖的品種。
  • ひと昔前のポテチのメイン品種で現在は栽培が少ない。
  • 寒冷地から暖地まで幅広く適応し育てやすく、春秋二期作が可能。
  • 収穫は少し遅いが、その分収穫量は多い。
  • やや粉質でホクホク感がある。
  • サラダやマッシュポテトに向く。
800gを2袋

初めての秋ジャガ栽培に選んだのは農林1号です。と言うか都内のホームセンターでは売れ残りのこれしか買えませんでした。

本当はデジマやニシユタカを栽培してみたかったのです。

キタアカリ

  • ばれいしょ農林29号
  • ジャガイモシストセンチュウに対して抵抗性がある
  • スーパーでも人気の広く栽培されている品種
  • 男爵系統のホクホクした触感と甘さが特徴
  • 煮崩れしやすい
緑化したキタアカリ

上の写真の緑化したキタアカリは4月にスーパーで買った食用で、3個だけ出窓に4か月間放置してあったものです。すごく美味しいじゃがいもなので2週間遅れたけど植えてみました。

植え付け後の管理

左に九条ネギ、右に農林1号 10月下旬

9月中は芽の成長がバラバラですごく大きく育つものと小さいのがありました。特に北側の株の成長が遅かったです。

10月に入るとほぼ大きさもそろってきて一安心。毎週末土寄せしました。

遅れてキタアカリも発芽
3個のキタアカリ

2週間遅れで隣の畝に植えたキタアカリ3個も発芽して青々としています。

キタアカリは本来、秋植えには向いていません。休眠期間が(中)で秋植えに向いているとされる品種に比べるとやや休眠期間が長いのです。秋植え用としての種イモも見かけません。

じゃがいもは休眠中に栽培適温になっても芽は出ないとのこと。

しかし早生品種で栽培期間は短めなので栽培適期に芽さえ出て(休眠からさめている)いれば栽培可能ということになります。

今回植えた3個もしっかり芽が出ていたので休眠からさめていたのだと思います。

強風とモグラ

株元のすきま

10月は台風の季節です。背丈50センチ程に成長した葉を強い風が揺さぶるらしく、毎週のように株元に大きな隙間が出来ています。

土寄せの時にこの隙間を埋めてぐらつきを無くします。

根元から倒れた農林1号

ある時一度に3株も倒れていてびっくりしました。強風のせいには見えません。

菜園は防獣ネットで囲ってあり、鹿らしき動物が侵入した形跡もないのです。畝の中に数個の塚があり、モグラのイタズラと分かりました。

1本だけ完全に折れて枯れていたので引っこ抜いてみましたが、種イモしかありませんでした。

大丈夫そうな株は支柱を立てて栽培を続けました。

11月に入って株の成長が落ち着いてからは土寄せを止め、特に何もしていません。

葉が枯れてから収穫

上の写真は12月に入って直ぐの農林1号の葉。ほとんど虫食いの痕などが無く、青々ときれいなままです。

春植えの時にも思ったのですがじゃがいもは害虫など付かないのでしょうか⁈

病気ではなさそうです

12月2週目になると突然葉の色が悪くなる株が出始めました。寒くなってきたのでいよいよ収穫が近いのだと思います。

いきなり全開で枯れる

次の週末に行ってみると極端なほど全ての株が枯れていました。

分かりやすい・・・

少なっ

さっそく掘り出してみると1株に2つか3つしかありません。少ないです。

色の濃いのは種イモです。

種芋の腐敗は1個だけ

1株だけ種イモが腐敗していました。

もう少し欲しかった

収穫できたのはこれだけ。右は3個のキタアカリから取れた分です。

隣の九条ネギを移植する

イモの収穫後、そのまま収穫痕にネギを植え替えるのが良いみたいです。

じゃがいもはナス科の中でも特に連作障害がおきやすいとされています。ネギの根に付く共生菌が抗生物質を出して病原菌を抑えてくれます。

さらに土中で腐ったイモや茎などのアンモニア態窒素を好むので、じゃがいもの後に植えると未熟な有機物を分解しながら良く育ちます。

交互に植え替えることで同じ畝にじゃがいもを栽培し続けられます。

さっそく焼いて食べてみた

キタアカリは芽が赤い

採れたてを焼き芋にして食べる事に。

左が農林1号で、右が赤芽のキタアカリです。洗ってみると農林は白くて、キタアカリは黄色っぽい。

スロライキッチン号出動!!

実りの秋!
火が強いとホイルが溶ける

先月収穫した紅はるかと共にホイル焼きにします。

左の黄色いのがキタアカリ、右の白いのが農林1号

やっぱキタアカリは美味しいです!焼いて塩をふっただけですがイモの香りが良くて甘みもあり味が濃い印象です。

農林1号はというと、素朴な感じ⁈ホクホク感は良いのだけれど香りが弱く甘みが無い。マズくはないのだけれど華が無い(この記事の主役ですが・・・)。

元々加工用やポテチの材料に使われていて現在はあまり栽培されていないようです。他に美味しい品種がたくさんあるので納得ですね。

また次の機会も秋ジャガに挑戦します。

デジマかニシユタカの種イモをゲットしたいです。

ではまた。

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