【キャプテンスタッグ】ファイアブースト ストーブで焚火飯
二次燃焼する焚火台が好きです!
四角くてコンパクトなのはもっと好きです。
暖かい季節も焚火で調理したいと思い、冬の間活躍しているフレイムストーブMAXよりも小型でお手頃な焚火台として【キャプテンスタッグ】ファイアブースト ストーブを使っています。
煙が少ないほうがいいから二次燃焼⇒二次燃焼は効率がいいから真冬以外は暑い⇒暑いから小さい焚火台⇒小さいから左右で火力を分けて使える四角型。
折りたたみできて準備も片づけも楽なのがお気に入りポイント。
春夏秋と活躍してくれるスロライ工房の新たな必需品を紹介します。
Amazonで見るファイアブースト ストーブについて
以前から使っているフレイムストーブMAXは二次燃焼の効率もよく、大きいので火力が強く、おき火になる前はアルミホイルが溶けてしまう程です。暖かくなってきた春先なんかにBBQしようと思うと熱くて大変です。真夏なんて考えただけで恐ろしいのです。
と、いうわけで気軽にBBQに使える小型の焚火台を探していました。
- 小さくてもしっかり二次燃焼する
- 左右で火力を分けたいので角型長方形
- 準備、片付けを楽にしたい
そこで見つけたのがキャプテンスタッグから発売されているファイアブースト ストーブです。
キャプテンスタッグHPより
角型ミニダッチで調理しながら薪を追加できる絶妙なサイズ。一人焼肉なんかも楽しそう。畑で収穫したサツマイモやジャガイモなどのホイル焼きを気軽に楽しむにも丁度良いサイズ感です。
折りたためる二次燃焼ストーブ
キャプテンスタッグHPより
ファイアブースト ストーブは煙突効果と二次燃焼で燃焼効率を高めた折りたためるウッドストーブ。別売りのオプションパーツを組み合わせて様々な使い方ができるスグレものです。収納バックも付いてきます。
組立サイズ(約) | 幅250×奥行220×高さ280mm |
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折りたたみ時(約) | 幅250×奥行280×厚さ80mm |
網サイズ(約) | 240×160mm |
重量(約) | 2.3kg |
スロライ工房では極力剪定枝を使いたいのと、煙を減らしたいので二次燃焼してくれるものがベストです。二次燃焼ストーブは通常、円形の筒形です。二次燃焼ストーブで有名なアメリカのソロストーブや工房で愛用しているフレイムストーブなどは筒状の本体が二重構造になっています。
そのため小さく収納できなかったり、調理に使う五徳面が円形なので火力の使い分けが難しいという特徴があります。ファイアーブーストストーブは幅広の二面のみで二次燃焼させて、側面の狭い部分を鞄で言うところのマチのように折りたたんで収納できるのです。二次燃焼に使う胴体部分をいさぎよく二面に限定したところはさすがです。
本体の他に灰受け皿とバーベキュー網、ゴトク×2、収納バッグが付いてきます。
ソロストーブはこんな感じ二次燃焼
一応二次燃焼ストーブの説明をすると、
一次燃焼で燃え残ったガスに空気を送り込んで再燃焼させる構造
焚火台の中の薪は着火剤や枯葉、細枝などによって加熱され可燃性ガスを発生します。その可燃性ガスに着火することで薪が燃えますが、温度が低いと燃え切らなかったガスが煙となって出てきます。
煙は薪の乾燥が不十分な場合や燃焼時に取り込む空気(酸素)が少ないと発生します。
その可燃ガスである煙に高温の空気を当てて再燃焼させるのが二次燃焼ストーブの類いです。煙が少なく火力が強いのが特徴です。
画像引用|キャプテンスタッグ
その為本体は二重構造になっていて、下から取り込まれた空気の一部は薪の燃焼に使われ、残りの空気は壁面の二重構造を加熱されながら上昇し、上部の穴から噴き出す際に煙となった可燃性ガスに着火して二次燃焼が起こります。
効率よく燃やす反面、薪が減るのが早いです。
使い方
まずは安全対策からしましょう。そのまま使うと芝生を燃やしたり、コンクリートの土間を汚れたりします。
防火対策
うちでは焚火台の下にはいつも耐火レンガをしいています。片付けが楽なように台車にレンガをしいてその上で調理することもあります。風が強い日は台車のハンドルに合板を固定して風よけにしてます。
落ちた灰を掃除しやすいように本体とレンガの間にステンレス製のトレーなどを置くのもおすすめです。
簡単セットアップ
折りたたまれた本体は両サイドのマチで連結されているので開くだけ。次に底板をはめ込みます。底板は一度取り付けると次回から片側だけはね上げて本体を折りたためるので楽です。底板の上にロストル(目皿)を乗せて完成。折りたたむ時ロストル(目皿)はそのままでもOK。
燃焼
いつものように拾った杉の葉を着火剤にして、慣れないフェザースティックで着火してみました。
本体が暖まるまで二次燃焼は起きないので煙は出ます。手持ちの薪はフレイムストーブMAXに合わせて35センチ前後にカットしてあったので全然入りません(笑)。とりあえず薪を立てて燃やしています。底に寝かせて燃やさないとうまく二次燃焼はしないでしょう。ファイアブースト ストーブ用に短い薪を用意する必要があります。
おき火にして調理したいので太めの薪を詰め込んでます。手前の吹き出し口から二次燃焼している様子がよく分かります。手前と奥の二面のみの二次燃焼でも十分だと思えました。
薪は本体内側の中央ではなく、端に置いた方が一次燃焼の炎が二次排気口部に当たりやすく二次燃焼しやすくなるそうです。
調理
ファイアブースト ストーブで一番してみたかったのが一人焼肉です。さっそく炊飯から始めます。
ミニダッチ炊飯
同社の角型 ダッチオーブン miniも一緒に購入しています。炊飯に使ってみます。ダッチオーブンでの炊飯は初の試みです。
角型 ダッチオーブン miniこのミニダッチは重さが約2キロ、容量が750mlのソロキャンパー向けのアイテムです。ふたの裏側が凸凹していて肉を焼く鉄板として使えるようになっているのがいいですね。
容量750mlなので米2合は炊けません。1.5合で炊いてみました。
ヒデは普段から雑穀米を食べているので焚火飯も雑穀です。白米に市販の雑穀を混ぜるだけです。白米1.5合に雑穀少々、無洗米を使っているので水は少し多めの360ccにしてあります。
強火で一気に加熱して沸騰したら(吹きこぼれしたら)火の弱い側に移して10分炊きます。普段からよく鍋炊飯するのでとりあえず同じ感じで炊いてみました。
10分経ったら火から降ろして再び10分放置(蒸らし)します。
普段の感じで美味しく炊けました。蒸らしの後すぐに器に移さないとご飯に鉄の匂いが移るかもしれません。ところで鉄分補給にダッチオーブンも有効なのでしょうか⁈鉄のフライパンや鍋で調理すると食材に鉄分が補給されると聞いたことがあります。
炊飯後のダッチオーブンも早めに洗って乾かす必要があります。時間が経つと内側の米が取りにくくなります。炊きたてはすんなり取れます。洗って濡れたまま放置するとすぐに錆びるので火にかけて水分を飛ばします。この後、熱いうちにオリーブオイルを塗るようにしてます。
焼肉
一人焼肉の予定だったのですが結局妻と二人焼肉になったので手持ちのミニグリルを一枚追加して二枚体制で焼いていきます。
始めはいい感じに焼けてたんですが途中から火力が低下。鉄板二枚で開口部をふさいでしまったのが原因だと思います。また、二枚体制だと薪の追加のたびに鉄板を移動しないといけないので、鉄板は一枚にして火力を上げてアツアツの鉄板でガンガン焼いていくのが良いと思います。
また、一枚はアミにして通気を確保するのもいいかもしれません。薪を追加すると炎が上がって食材がススで黒くなるので薪を短くして鉄板側に入れると良いと思います。
火力が戻ってからはすき間を開けて通気を確保。こまめに薪を追加して火力を維持しながら無事に焚火飯を堪能しました。一度温度が下がると煙も出るし食べながらアレコレするのは大変です。
結論:焼肉は一人に限る!
焼き芋
畑で収穫したサツマイモを焼いて食べるのも楽しみのひとつ。円柱形のフレイムストーブではアルミホイルが溶けるのでおき火になるまで焼けませんでした。ファイアブースト ストーブでは薪を片側に寄せて火力を調整できます。
炎が立ってる場合は片側に寄せて焼きます。おき火になったら全面を使って。多くの円柱形二次燃焼ストーブが苦手な火力の調整がしやすいです。
フライパン
フライパンを使った調理も試してみました。
これも大きなものは開口部をふさいでしまうと火力が落ちる傾向にあるので中華鍋のような形状のものが良いと思います。高さのある五徳にフライパンを乗せられると通気も良く薪の追加もしやすくなると思うのですが。なにか流用できないか捜索中。
終わりに
二人分の調理の場合、調理器具が大きくて開口部をふさいでしまわないように工夫が必要です。薪の追加も大変になるので。このサイズの焚火台で二人分の調理をするならカレーとかシチューとか鍋ひとつでまとめて作れるものがいいと思います。
大きさの割に火力は強めで薪を消費します。火力が落ちてくると二次燃焼ができず煙が出始めます。そうなる前に薪を追加したり、通気を確保して燃焼を維持します。ソロでじっくり楽しむのに最適だと感じました。
燃え残りもなく灰がかなり少ないのは燃焼効率が良い証拠。薪にこだわらないのであれば炭を使って安定した火力で調理するのもおすすめです。
ではまた。