【青いトマト】は毒がある⁈赤くして食べる方法

昨年はトマトがよく育ってたくさん採れました。

夏が長かったせいか11月になってもまだ青い実がたくさん付いていました。

気温が低くなるとそのまま待っても赤くはなりません。

今まで畝の片づけのとき青いトマトは捨ててたんだけど⁈

ママシコ

青いトマトは毒があるしね

ヒデ

どうやら赤くして食べる方法があるらしいよ!

ママシコ

すごーい!赤くしてみて

いくつかキープしたので実験してみました。

目次

青いトマトの毒性について

青いまま朽ちてゆく運命なのか・・・

世の中には青いトマトを食べる習慣やレシピなどもあります。ですが青いトマトにはトマチンというジャガイモの芽や青い皮の部分に含まれているソラニンとよく似た構造をもつ毒性の成分が含まれています。

トマチンは昆虫の嫌いな成分であり植物は虫に食べられないようにするためにトマチンを合成しているとのこと。トマトの部位や成長段階によって含有量は大きく異なるようです。

トマチンを大量に摂取すると下痢や頭痛、おう吐などの中毒症状が起こる可能性があります。青いトマトの食べすぎには注意が必要なのです。ですが青いトマトに含まれる量は極、極微量で何十キロも一度に食べなければ人体に影響はないといわれています。

ヒデはジャガイモのソラニンでひどい頭痛になることが経験的に分かっているのでトマトのトマチンにもかなり警戒しています。

ヒデ

ナス科恐るべし‼

青くても食べられる⁉

なかなか綺麗な緑色だ

ソラニンの安全な摂取量は、一日あたり200mg以下とされています。余程大量に食べなければ平気みたいです。とは言えそのまま食べても美味しくないですよね。加熱したり、ピクルスやコンポートなど青いトマトを美味しく食べる方法はいくつかあるようです。メジャーだと思われるものを少し紹介します。

割とメジャーな青いトマトの食べ方
  • 醤油漬け:ニンニクを効かせたニンニク醤油やたまり醤油、麵つゆを使ったりといろいろなバリエーションがある。一晩で食べごろになるとか。
  • フライ:熟していない青い固いトマトを使うと油で揚げても崩れにくく油跳ねしずらいそうです。アメリカ南部にはフライド・グリーン・トマトという名物料理もあるとか。
  • ジャム:青いトマトは青リンゴのような爽やかな風味になるそうな。ジャムおじさんもびっくりなファンキーな食べ方ですね。
  • 炒め物:青トマトは炒めると苦味や渋みが消えてマイルドになるようです。

※ただし、トマチンは加熱しても毒素がなくならないとされているので、体の弱いお年寄りや小さな子供に食べさせるときは量を加減しましょう。

試しにヒデも一つかじってみましたが、エグミと青臭さで飲み込めませんでした。

ヒデ

生でそのまま食べるのはおすすめしません

青いトマトを赤くする方法

鳥は平気で食べてるようだが

やっぱり青いまま食べるのは抵抗ある!ということで赤くしてから食べたいと思います。

トマトが赤くなるのは果実に含まれるクロロフィルという色素が、水分や糖分が供給されることで減少し、リコピンという赤色の色素が生成されることによって起こる現象です。先ほど紹介したトマチンは部位によって含有量に差がありますが、果実部分は成熟に伴い急激に減少するそうです。

トマトが赤くなるためにはその実の花が咲いてからの積算温度が1000℃以上必要であるといわれています。積算温度は一日の平均気温の合計で、例えば平均気温30℃の日が33.3日続いたとしたら30×33.3で約1000℃に達します。平均気温20℃なら50日かかります。

秋になって一日の平均気温が下がり始めると積算気温に足らずトマトが赤くならないのです。

つまり、暖かくしてあげればいいということになります。一日のうちで一番室温が高そうな場所へマメに移動してあげる、という作戦になります。

実験過程

トマトを赤く追熟させるもう一つのポイントがあります。それはエチレンという物質です。エチレンは全ての野菜や果物が出しているガス状の植物ホルモンで、野菜や果物の熟成を進める働きがあります。なかでもリンゴやバナナはエチレン生成量が多いことで知られていて果物の追熟に利用されることもあります。追熟するタイプの野菜や果物でない場合は早く傷み始めてしまうので別々に保存するのがいいみたいです。

ビニールで密閉

我が家のリビングには出窓があるので天気の良い日には日の当たる午前中そこに居てもらうことにしました。今回はリンゴなどは入れずに青トマトだけにしてビニール袋に入れて口を閉じた状態で見守ります。

室内上部は暖かい

昼になると出窓に陽が当たらず掃き出しの大きな窓の上部にしか陽が当たりません。レースのカーテンに直接ぶら下げて日光浴してもらいます。

ほんとに色付いてきた

夜はエアコンの吹き出し口の下あたりに待機させます。およそ2週間で変化が見られました。

真赤なのがちらほら

3週間経つと半分くらい赤くなってます。

限界感じて実験終了

およそ1か月経ちました。なかなか赤みが増してますが、この辺が限界な気がします。もう12月の中旬で昼間も寒い。日中家に誰もいないと暖房もつけないので出窓に置いてもあまり暖まりません。開封してみます。

実験結果

やはり全部は無理だった

ありゃ、真っ青なトマトも結構ありますね。これらは小さく未熟なのでこのまま実験を続けても赤くならないでしょう。

小さいのは難しい

より分けてみるとこんな感じです。もう少し早めに実験開始すればよかったかも。9月に入ると少しづつ赤くなるのが遅くなって枝に付けっぱなしになります。そうするとカラスなんかにつつかれてダメになることも多いです。次回からは真夏を過ぎたら青いうちに収穫して室内で赤くすると収穫量が増えるはず!

食べてみるとあまり美味しくないです。確かに青いトマトのエグミや青臭さは見事に消えていますが、甘さも酸味もありません。自然菜園のトマトはメチャクチャ甘くて美味しいので差があります。でも、マズイ訳じゃない。売ってる普通のトマトな感じです。

料理に使うのが良いと思います。ヒデは缶詰のダイスカットみたいに使って得意のポモドーロでも作ります。家庭菜園されていて青いトマトの対応に迷った方は試してみて下さい。

では。

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