マキタ【充電式草刈機】が田舎暮らしにおすすめできる5つの理由
草刈機はエンジン式じゃないとダメと思ってませんか?
仕事で使うとか、山を管理するとかでなければ充電式も検討してくださいね。
僕も週末移住を始めてから雑草の凄さに打ちのめされました。
井戸や菜園があるから除草剤は使いたくないよ
それから色々調べて充電式の草刈機を導入しました。
効率良く最適な道具を選択しないとめっちゃ大変だよね~
マキタ充電式草刈機をおすすめする5つの理由
写真のような形状のものは刈払機というのが正確なようですが、この記事では草刈機で統一しています。
僕が考えるおすすめ理由5つは以下の通りです。
- DIYの工具と共通のバッテリー
- 音が静かで朝から刈れる
- ほぼノーメンテで使える
- ランニングコストが低い
- 手を離すとブレーキがかかる
理由その1 DIYの工具と共通のバッテリー
画像引用|マキタ https://makita-engei.com
節約田舎暮らしをするうえで欠かせないのがDIY。
そのDIYで使う充電式電動工具をマキタで揃えていた僕は本体だけ購入しました。
充電器とバッテリーの揃ったいわゆるフルセットを購入しようとすると、なかなか高価です。「手持ちのインパクトやレシプロソーのバッテリーを使い回せるぞ!」などと思うと手頃感があります。
マキタのバッテリーは非常に高性能、大容量で充電時間も短く、安全性の担保された製品であり、プロにも絶大な人気を誇っています。
電動工具を何も持っていない方はこの機会にフルセットを購入して後々いろいろと買い足す事をおススメします。バッテリーと充電機はフルセットの物を使うので本体だけの購入で済みます。
プロも使う高性能な工具に限らず園芸用品や照明、はたまたコーヒーメーカーまで用意されていて活用法が広いのが特徴です。USBアダプターを用意するとスマホの充電もできます。釣りやキャンプなどのアウトドアでも活躍するアイテムがきっと見つかると思います。
僕のオススメはハンディークリーナーと生垣バリカンです。夏は小型の扇風機も活躍しました。
理由その2 音が静かで朝から刈れる
エンジン式と圧倒的に差が出るのが静かさです。特に普及している2サイクルはかなり音が大きく近隣に住宅がある場合は配慮が必要です。
大抵の田舎では時間さえ気をつければ苦情など出ることはないと思いますが、ひんぱんに爆音をひびかせるのも気が引けます。
真夏などは涼しい早朝や夕方に作業をしたいと思いつつ近所迷惑を気にして昼の時間帯にしか出来ないなどと聞きます。
週末移住している場合、限られた時間の中で作業をするので充電式の静かさはありがたい。
余程の早朝か深夜でもなければ気軽に刈れます。
エンジンの音だけでなく振動も大きいです。エンジン式を借りて使ったことがありますが手がしびれます。仕事で連日刈払機を使う方々は防振手袋を使うほどです。
理由その3 ほぼノーメンテで使える
スロライ工房ではバッテリーの予備が4つあって常に充電済みにしているので刈りたい時に本体を取り出しバッテリーをセットするだけですぐ作業をはじめられます。
使い終わったらバッテリーを外してそのまましまうだけの手軽さです。
メンテナンスと言えばチップソーの切れ味が落ちた時に研ぐくらいのものです。
一方エンジン式で主流の2サイクル式は、混合燃料という一定の割合でオイルの入った燃料を購入するか作る必要があります。燃料が酸化するため長期の保存ができず手間がかかります。
また冬季など長期間使用しない場合は、燃料の劣化により不具合や始動不良を起こさない為にタンクから燃料を抜き取ったり、整備点検なども必要になります。
理由その4 ランニングコストが低い
バッテリーの充電以外にお金がかからないので長く使う前提でコスパが良い。
充電式はイニシャルコストが高くエンジン式はランニングコストが高いと感じます。
エンジン式の場合、単に燃料代だけを指す訳ではありません。グリスやキャブレタークリーナー、プラグやフィルターなどメンテナンスに時間とお金を使います。
理由その5 手を離すとブレーキがかかる
多くのエンジン式草刈り機は刈刃の回転を強制的に止める機構を備えていないので、スロットルを戻してエンジン回転数を落としても刈刃が惰性回転を続ける構造となっています。
これが、転倒時などの事故につながるケースが多々あります。
モーターで駆動する充電式はスロットルから手を離すとブレーキがかかり刃の回転が止まります。キックバック時にも回転が止まります。
ちょっと安心。
近年、ブレーキ機能を搭載したエンジン式草刈機も販売されています。
充電式草刈り機の小さなデメリット
充電式、コード式(100V)、エンジン式の特徴は以下の比較表を参考にしてください。
充電式 | コード式 | エンジン式 | |
価格 | △ | ◎ | ◎~△ |
手軽さ | ◎ | 〇 | △ |
パワー | △ | 〇 | ◎ |
音 | ◎ | ◎ | × |
連続運転 | △ | 〇 | ◎ |
雨天 | × | × | 〇 |
良いこと尽くめの充電式刈払機ですが、もちろんデメリットもあります。
ただ僕はあまりデメリットと感じていません。
良く言われる4つを挙げて、僕なりの考えも添えてみます。
連続使用時間がエンジン式に比べて短い
充電式のデメリットとして一番よく言われるのが使用時間の短さです。
自分の場合6Aのバッテリーを使用して『低速』で回しっぱなしの場合50分位しか保ちません。充電済みのバッテリーと交換して作業を続けるとおよそ1時間半です。
200坪の庭全てを刈るには足りません。しかし1時間半の草刈りは結構キツイ作業です。
特に法面を刈るには体力を使い、腕や腰に負担がかかります。真夏ともなれば汗ダクの重労働です。
草刈機の連続使用時間が長いからと言って連続で何時間も作業できるとは思いません。
バッテリー1本もしくは2本に1回ブレイクして無理せず安全に草刈機を使う、そういう意味で連続使用時間の短さは大したデメリットではありません。
エンジン式よりパワーが弱い
パワーの弱さも良く指摘されるデメリットです。
僕が使っているバッテリーを1つだけ搭載する機種は確かにエンジン式より弱いです。
バッテリーを2つ搭載できる機種もあって、かなり強力なようですが、その分も価格も強力です。
バッテリー1つの機種は弱いと書きましたが実は不便を感じたことはありません。
写真のように強さを3段階で選べるようになっていますが『低速』以外はあまり使いません。『低速』で普通に刈れるので全然困まらないのです。
まれに雑木や笹、密集した雑草に突撃する際は『中速』の位置に上げます。
『低速』7割、『中速』3割くらいです。高速は全く使ってません。
次第にチップソーの切れ味が落ちてくると速度低下しやすくなるので簡易研ぎ機で研いで使っています。
山を管理するとか、広大な敷地を刈る用途には向いていません。
バッテリーの値段が高い
本当にその通りで純正18V 6Aだと定価が24000円位、安く買っても16000円前後でしょうか⁈
僕の経験上6Aのバッテリーで50分位の作業時間です。交互に充電するにしても最低2個のバッテリーが必要になります。
これは必要経費と割り切るしかないのですが、ランニングコストが低いのが充電式の良いところ。さらに、互換バッテリーを使うという手もあります。
Amazonなどに大量にあふれる怪しい中華ブランドの製品は危険な物もあるので遠慮します。リビルドストアーの互換バッテリーは長野県の工具販売会社 平林工機がプロデュースする製品で、高い耐久性と純正同等の作業時間を確保した互換バッテリーとして販売されています。
純正のおよそ半分の価格で買えます。
僕も1つ使っています。作業時間に関しては純正品と同等と思います。安全性に関してもかなり考えられた製品のようです。自己の判断で導入を検討してみて下さい。
雨の日に使えない
マキタの刈払機は防滴仕様ですが防水ではないので雨天には使えません。
濡れた草は刈れます。汚れますけど。
エンジン式であれば雨の中使用できるのですが、雨具を装着してまで雨の中の草刈りをするのか、と考えると自分の場合はしないと思います。
仕事で使う方以外は晴耕雨読でいいんじゃないでしょうか。
3種類のハンドルから選ぶ
草刈機にはハンドルが3種類あってそれぞれに得意、不得意があります。
U字ハンドル(両手ハンドル)
もっともポピュラーな汎用性抜群のハンドルです。お庭の形状が複雑でなければ迷わずこのタイプがおすすめです。
安定感があり取り回しも楽にできます。
平地での作業に特に向いている反面、急な傾斜地や障害物の多い場所の作業は苦手です
2グリップ
直接メインパイプを握るタイプのハンドルです。
障害物の多い場所や傾斜地などに向いています。
左右に振れないような狭い場所でも刈れる反面、広範囲の作業には向いていません。
ループハンドル
半円形の持ち手の付いた取り回しの良いタイプです。
2グリップと同じく障害物の多い場所や傾斜地に向いています。
僕もこのハンドルを使っています。
平地での作業にも向いていると言われていますがU字ハンドルには及びません。前傾姿勢になる為、広範囲の作業は疲れます。ハンドルの位置を上に移動して背筋を伸ばした姿勢で刈れるようにしています。
急な斜面を刈る時はループハンドルの先のメインパイプを直接握って作業しています。
刃の種類は大きく分けて3つ
草を刈る刃にも種類が沢山あります。メジャーな3種類を解説します。
チップソー
オールマイティーに活躍する草刈り機の主流です。特にこだわりの無い方はチップソーを選びましょう。
チップソーは金属製の台金に超硬チップを溶接した刈刃で、高い切断能力と優れた耐久性が特徴です。
コンクリートブロックや大きな石にぶつけると超硬チップが飛ぶことがあるので気を付けましょう。チップが飛ぶと切れ味が落ちるだけでなくバランスが崩れ振動が出るので交換となります。
草に埋もれたコンクリート製の境界標はチップソーの天敵です。
チップソーにはΦ230mmとΦ255mmの2サイズがあり、ほとんどの充電式草刈り機は230mmが使われています。
DCホワイトチップソーΦ230mmがマキタ充電式草刈り機のスタンダードです。
また、メーカー推奨ではありませんが切れ味が落ちた場合簡易的に研いで使う事ができます。
ナイロンカッター(ナイロンコード)
画像引用|マキタ ナイロンコードカッター 自動操出式
金属刃の代わりにナイロン製のコードを回して草を断ち切るのがナイロンカッターです。
『高速で回転する金属刃が怖い. . .』という方には最適かと思います。僕も始めの頃ナイロンコード式に交換して草刈りしてました。
草刈り機の事故で大半を占めるキックバック(跳ね返り)が起きず、万が一人に当たったりしても大きな怪我になりにくい特徴があります。
また、硬いものに当たっても壊さず、刃の欠けなどもないことから障害物の多い場所での作業に向いていると言えます。
デメリットも結構あります。
- 硬い草や密集した草はうまく刈れません
- 草刈り機にパワーが無いとそもそも成立しない
- 高負荷がかかるので充電式の場合バッテリーの持ちが悪くなる
- 刈った草がかなり飛び散って周りも自分も汚れる
- 金属刃ほどではないが小石などを跳ね飛ばしてしまう
金属刃に抵抗のある方はナイロンコードで始めて、慣れてきたらチップソーにするのがおすすめです。
金属刃
画像引用|マキタ 草刈用金属刃230ミリ
昔から使われている金属刃は価格が安く研ぎ直しもできるためコスパが良いとされています。
2枚刃から8枚刃までが普及していますが、2枚刃に関しては使用を禁止している自治体もあるようです・
経済性に優れる金属刃ですが、障害物に当たった時の跳ね返り(キックバック)が大きい為使用に慣れたベテラン向きです。
また、刃と刃の間隔が広く深い為、小石などに接触した際に勢いよく飛散させる可能性があり比較的危険性の高い刃と言えます。
キックバックと小石等の飛散、共に刃数の少ない金属刃ほど起こりやすい傾向があります。
独立行政法人国民生活センター、商品テスト部の行ったテストではチップソーでの小石の飛散は確認できませんでしたが、金属刃とナイロンコードでの小石の飛散を計測しています。
特にこだわりの無い場合を除いてチップソーの使用をおすすめします。
マキタ充電式草刈機のおすすめ機種
僕が使っているのはマキタの14.4V刈払機MUR144LDZループハンドルです。
2018年に購入したので4年使ってますが現在も活躍しています。
現在は廃盤で新型に変わってます。新しいモデルも登場して選択肢も増えています。
これから購入するならおすすめは18V仕様の6Aバッテリー、U字ハンドルとチップソーの組み合わせです。
コスパと実用性と汎用性を考えてのおすすめです。
カタログ等を見ると18Ⅴを二つ搭載して36Vで使う機種や、40Vのバッテリーを使う機種、さらに80Vのシリーズまであります。これらの機種は値段も高く、エンジン式と同等のハイパワーで、庭の草刈り程度にはオーバースペックです。
18V仕様は14.4V仕様に比べてパワー感はほぼ同じですが作業時間が長いそうです。
刈払機は14.4V仕様の僕ですが、それ以降購入の電動工具類は18V仕様にしています。
14.4Vと18Ⅴは同じ充電器が使え、18Ⅴ仕様の工具に手持ちの14.4Ⅴバッテリーが使えます。(14.4Ⅴ仕様の工具に18Ⅴのバッテリーは使えません)
まとめ
以上充電式草刈り機のおすすめと特徴をお伝えしました。
なお、金属刃に限らず草刈り機を使用する場合はゴーグル(保護メガネ)は必ず装着するようにして下さい。回転系の工具や道具は思わぬ方向に飛散物を飛ばすことがあるのです。ただ回転させるだけでも欠けた刃や本体の部品の一部が飛ぶことも考えられ、現にそういう事故も起きています。
あと、お好みですが草刈り用のサロペット(エプロン)もして下さい。チップソーの使用でも草まみれになります。ナイロンコードを使用した場合さらに激しく汚れます。
参考になれば幸いです。